序
地図
第1 Fetter LaneとChancery Lane
第2 Strand とTemple
第3 Lincoln's Inn とChancery Lane
第4 High Holborn と Gray's Inn
第5 その他
「ロンドンに飽きることは、人生に飽きる事と同じである」ともいわれま す。この中世の魅力を今の世の中に伝える町は、どんな旅行者にとっても大変な
魅力を持つ町であるといっても過言ではないでしょう。
しかし、もしあなたが、外国の法律家であるとしたら、ロンドンという町は 、その一般的な魅力にくわえて、コモンローを現在に伝える町、という性格から
、より一層、その魅力をますものと考えられます。
以下は、その外国人法律家のための大変魅力あるロンドンの町のツアーガイ ドです。
ロンドンツアーガイドといっても、出発点は、私のかって勤務していた事務所を出発の場所にします。この事務所は、
Bird&Bird といいます。
事務所としては、知的財産権法、会社法を中心としています。とくに知的財産権法では、ロンドンにおいて、すくなとも、ベスト3には、入っているという
評判 とです。
皆さんも、英国を訪問する際は、どなたか知り合いの人に頼んで、訪問できる事務所を探していくと大変有意義なツアーになると思います。
英国の旅は、パブをぬきにしてかたることは出来ないと思います。そこでは、友人たちの会話や、英国独自のビターなどのビールも十分楽しめますが、そのパブの内装・飾りなども大変興味深いものと言えるでしょう。このパブは、内装がなかなかよく、また、昔のこの周辺の絵を飾っていたりして個人的には、なかなかよかったような印象があります。
英国の法廷衣裳を巡る話については、私が 「英国法廷衣裳こぼれ話」
として、紹介していますが、もし、あなたが、イギリス土産にWigを買いたいというのでしたら、このお店を訪問することをおすすめします。なんといっても、このお店は、"Robe
Makers & Tailors since the Reign of William
&Mary in the year 1689"であり、また、女王陛下、エディンバラ公、皇太后陛下、皇太子陛下それぞれのRobeを作っているというお店ですから、ほとんど大英帝国とともにあるようなお店です。入り口は、普通の紳士服専門店のような感じですが、奥の方には、法廷衣裳がおいてある部屋があり、マントやWigが飾ってあります。Wig
がほしいけれど、という話をすると、頭のサイズをはかってくれて奥のしまってある部屋から、大事そうに持ってきてくれます。ちなみにお値段は、あと、シャツやリボン、マントもセットで買えますが、わたしは、次にロンドンに来るときのお楽しみということで、
Wig とそれを立てるスタンドだけを買ってくることにしました。あと、これは、普通のガイドブックにも書いてありますが、Tax
Refund の手続きだけはしてもらうようにしましょう。
(ちなみに私は、2000年にロンドンを訪問したとき、マント、シャツ、リボンをまとめて買ってきました。)
Ede & Ravenscroftで、買い物をすませて、そのままChancery Laneをおりていくと、すぐにlaw
Societyの前を通ります。
旅行者には、なかなか中をうかがう機会は、ないかもしれませんが、中の講堂も、なかなかのものですし、また、図書館も非常に良く本が揃っています。私は、以前滞在したときに、講演会があって、その時、中をゆっくりみる機会に恵まれました。皆さんも、訪問されたならば、必ずや、立派な建物の内装に感動される事と思います。
Chancery laneを、そのままテームズ川の法におりていくとStrandから、Fleet
Streetへとたどりつきます。丁度、この交差するところにあるのが、
hammick's Legal bookshopです 。
私が、英国の事務所に勤務していたころには、Hammick's
Professional Books といっていたところが、今年いってみたら、法律書専門に変わっていました。この本屋の品揃えは、なかなかのものですので、旅行者が、法律書を買いたいというときには、ここを訪ねてみるのが、一番良いと思います。
1 STRANDまでおりてきて
注4
Strand Chancery laneをおりてきて広い通りにでて、右に曲がると正面にAldwych のアーチ型の建物がみえてきます。その広い通りが、Strandといわれるところになります。
Bank of England
そのStrandのとおりの右側にある建物が、Bank
of England,Law Couurts Brnach です。いまでは、パブになっています。立派な内装は、一見の価値ありです。
Royal Court of Justice
その右手に立派なゴシック様式(ハイ・ビクトリア様式だそうです)の建物がみえます。ここが、Royal Court of Justiceです。従来は、ウエストミンスターホールに、裁判所があったわけですが、1860年ころまでに手狭に、そして非効率になったので、新しい裁判所を建てようということになり、当時の有名な建築家が、競うこととなりました。そして、G.E.Street
の作品かえらばれたわけでした。もっとも彼は、その完成をみることなくなくなりました。このRCJが、着工したのは、1871年、完成したのは、1882年、彼は、1881年に亡くなりました。
2 Templeの中を覗くと